賃貸アパートを借りるときにかかるお金は?

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礼金・敷金・敷引き

賃貸アパートを契約する際に、まず費用がかかります。賃貸アパートなどにおいて良く耳にする、礼金、敷金などの事です。礼金とは、賃貸アパートを借りる初期費用の事で、大家への謝礼の意が込められた費用になります。殆どの場合、家賃の2ヶ月分を支払う事になっています。しかし、近年では、礼金がいらなかったり、1ヶ月分になっていたりするところもあるので、物件や不動産屋によって費用が変わってきます。また、この礼金というのは、関東にしか存在しません。関西では礼金が無く、敷金に含まれてしまっています。その敷金は、預け金という意味合いで支払う費用です。退去時に延滞家賃や契約書に定められた補修費用などを差し引いて還って来る費用です。通常は、家賃の1ヶ月から3ヶ月分を支払う事になっています。しかし、関西では、預け金という扱いにはなっていません。関西の敷金は、家賃の3ヶ月から5ヶ月分、中には8ヶ月分というところもありますが、契約で交わされた敷金を支払い、その中から敷引き料金として、2ヶ月から4ヶ月、あるいは、敷金の半額を原状回復費用として払わなくてはなりません。

関東では、礼金と敷金という考え方で、礼金は、大家へのお礼金という考え方から、戻ってこないお金です。しかし、敷金は預けているお金ですから、退去する際に、修復する必要が無い場合や、家賃の滞納を行っていない場合には、戻ってきます。この修復する費用が、原状回復費用と呼ばれている費用で、礼金と敷金を用いている関東では、原状回復費用がその人その人で異なる為、退去時の手続きの煩わしさや、トラブルが起こる場合もあるようです。

それに比べて、関西で用いられている敷金と敷引きでは、そういった煩わしい手続きをなくした考え方です。それが、敷引きです。この敷引きは、原状回復費用を一律に決め、修復しようがしまいが、必ず払わなくてはならない費用としてしまったものです。ですから、綺麗に使っていた部屋も、傷だらけの部屋も、原状回復費用は同じになります。つまり、敷引き料金は同じです。また、敷金は、保証金と呼ばれており、この中に、大家へのお礼金が含まれているという考え方の為、その費用と敷引き費用を引いた残金が戻ってくる仕組みとなっています。